オーガニックってなに? | Rotty & Table / ロッティーアンドターブル (イタリア食材とフランス食材店)

2021/09/28 11:50

こんにちは副店長です。


当店ではオーガニックブランドを中心とした商品展開を目指しており、扱う商品についてはできるだけ調べて自ら味見をしてから紹介するようにしています。


ところで「オーガニック」のワードにはしっかりとした定義が無いように思えませんか。もちろん「organic」は「有機的な」とか「有機物」をさす英語ですから、本来であればオーガニックフードとかオーガニックコットンなどのような使い方が正しいと思いますが、このあたりの使い方は意外にあいまいな感じですね。


そこで当店で扱う食品についてオーガニック、または有機○○と記載するときは、以下で紹介する「有機JAS認証、または海外での同等の認証を受けている食材等」として定義するようにします。つまり有機認定マークが添付された食材等を対象とします。


有機食品等については世界各国でガイドラインと認証制度が整備されており、これらを満たないと「有機○○」は名乗れないことになっています。たとえば日本であれば以下のマークが農林水産省の「有機食品の検査認証制度」がJASで定められています。





みなさんも手元の有機食品のボトルを確認してみて下さい。国産品であればほぼ確実にこのマークが貼附されているはずです。他にも例えばユーロ圏、米国でもそれぞれに認証マークが定められていますので、お手元のオーガニック食品を確認してみるのも良いでしょう。






ところで最近ちまたで何かと話題になっている「SDGs」(エスディージーズ / Sustainable Development Goals)、「サスティナブル」とか「持続可能社会」などのワードがあります。


こちらと「オーガニック」はちょっと違いますので混乱しないように注意しましょう。


たとえば「再利用可能なボトルにしてプラスチック廃棄物をなるべくなくそう」とか「貧困社会や差別社会を是正しましょう」といった行動は「SDGs」に分類されます。


SDGsの大きな目標は「地球とそのなかで存在するすべての生命が平等に長く生きながられること」のような感じですね。

オーガニックについてはその中の一部が「SDGs」に記載されています。


「SDGs」については機会があればまたブログでまとめてみたいと思います。


さて話を戻します。「オーガニック、有機」といった言葉は先述のように比較的しっかりした定義がなされていますが、実態としてはすこし難しい面もあります。というのも先述の「有機JAS制度」を満たすためには、生産者側にかなりのコスト負荷がかかるからです。


有機農作物であれば、単純に化学肥料や農薬を使わなければ「オーガニック」を名乗れるわけではありません。

生産者が「有機JAS認証事業者」として田畑を整備して生産管理者に必要な教育を施し生産体制を整えた上で申請、実際に田畑や生産現場を視察してもらい認証を受ける手続きが必要です。


また年次調査を受ける必要があり、これらすべてにかかる費用は生産者側が負担しなければなりません。


これらが原因で有機栽培を行っていても「オーガニック」を名乗っていない生産者も存在する模様です。


また無農薬栽培は想像以上に難しいようです。やはり害虫被害や病気などさまざまな問題がありますので、オーガニックブランドはどうしても生産量が少なく、手間暇がかかるぶんだけ高価になりがちですし、多少虫がついた痕があったりするのも仕方が無い面もあります。


オーガニック表示を信奉するのではなく、信頼できる生産者から手に入れるのが本来の姿であろうとは思います。制度を作ってしまったために生産者、消費者に混乱を来しているのは皮肉な結果であると個人的には思います。


このあたりは制度上のかなり難しい話になってしまいます。解説が必要なポイントはたくさんあるのですが、なにぶんまとめている時間がありませんし、読むのも退屈でしょうからこの程度にしておきます。


とりあえず私たちは先述の「オーガニック」を示すマークが付いている食品を選べば、比較的正しくオーガニック食品を手にいれていることになります。


では具体的に「オーガニック」、「有機」とはどういった定義でしょうか。「有機JAS制度」の解説ではざっくり以下のとおりとなります。


諸外国と同様に、コーデックス(食品の国際規格を定める機関)のガイドラインに準拠し、農畜産業に由来する環境への負荷を低減した持続可能な生産方式の基準を規定。

  1. 有機農産物にあっては、堆肥等で土作りを行い、化学合成肥料及び農薬の不使用を基本として栽培
  2. 有機畜産物にあっては、有機農産物等の給与、過剰な動物医薬品等の使用の制限、動物福祉への配慮等により飼養
  3. これらの生産に当たっては、遺伝子組換え技術は使用禁止

など


したがって有機JASマークが貼附されていれば上記は満たされていることになります。また現在では有機JASマークが貼附されていない農作物には「有機○○」「オーガニック○○」を表示できなくなっていますので、オーガニックを名乗っているならまず間違いないと思われます。

そして海外からの輸入食品に記載される認証マーク等については


  • 有機認証について他国の制度を自国の制度と同等と認め、相手国の有機認証品を自国の有機認証品として取り扱う国家間の取決め。
  • 現在、米国、カナダ及びスイスと有機農産物、有機畜産物及び有機加工食品の認証制度について、EU及び台湾と有機農産物及び有機農産物加工食品の認証制度について、相互承認をしている。

とされていますので、輸入品についても認証マークが貼附されていれば有機JASマークと同様に安心して使うことができるわけです。


これらの上で当店では「オーガニック」「有機食品」と記載して紹介する場合は、原則としてJAS規格および同等の規格に従います。ただし「本当は有機栽培なのだけど」といった食材を扱う場合は、なるべく調査した上でそれらを記載して「オーガニック」とは明記せずに紹介するようにしています。


そんな中で、当店の取り扱いしているいくつかの商品は有機食品の認定を受けているものがありますが、特にこちらの商品は、中身が有機という点だけでなく、ボトルの再利用もしやすく地球にやさしいと言えるのではないでしょうか。




https://shop.rottytable.jp/items/50345957




https://shop.rottytable.jp/items/50352730



このブランドの商品はボトルのラベルが剥がしやすく、使用後はお湯を張ったボウルに瓶を漬けておくと、きれいにシールが剥がせます。


フランスではオーガニック(BIO)のスーパーが多く、そこには各家庭から持ち寄ったビン類が寄付として置かれ、量り売りの穀物などに再利用されています。日本では100円ショップが多くのものを販売し、その一方で多くのものを廃棄していますがフランスでは瓶一つをとっても無駄にしません。


安いものを沢山買ってどんどん捨てる文化は、物の廃棄とともに物を大切にする心も廃棄しているような気がします。消費者の皆様も使い捨てを減らすよう、少し意識して生活されるといいかもしれません。


今回は駆け足ですが「オーガニック」について一部をまとめてみました。また時間があるときに続きをまとめてみたいと思います。


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